真実のみを記述する会「暗黒通信団」の出版物がアツい【読書屋!】
どうも!ケイスケリーガです。
あれは2017年春、日本橋丸善での運命的な出会い。
興味だけで購入してしまった2冊の本。
「真実のみを記述する会 暗黒通信団」怪しい。怪しすぎるぞ・・・。ここが丸善じゃなかったら絶対に手に取らない類の本。でもここは自称「読書オタク」興味を持ったら運命。買わねばと決意し、2冊の本を手に取りました。
真実のみを記述する会「暗黒通信団」とは
暗黒通信団(あんこくつうしんだん、The darkside communication group)は、日本の同人サークルである。「同人集合暗黒通信団」や「暗黒団」とも称される。1996年からコミックマーケットに参加しており、代表作として円周率の数表100万桁分を収録した書籍『円周率1000000桁表』や、円周率の数表のみを掲載した雑誌『月刊円周率』が知られている。
現在まで通算で360タイトル程度(書籍255件、電子書籍119件、児童書4件[4])の作品を刊行し、ほぼすべての出版物を国会図書館に納本している。
団員の定義は「自分が暗黒通信団員であると思っている者」とされ[8]メンバー同士であっても本名を知らない。構成員の人数も明らかにされていない。書籍制作の目的は読み手に苦笑いをさせることであり、これをカタカナで「イヤガラセ」と書くことで「嫌がらせ」と差別化をはかっているとされる。
『月間円周率』ってなんやねん! と関西人でもないのに関西弁が出てきてしまいそうなほど、ツッコミどころ満載でした。でも、これまでに360タイトルの作品を刊行とあるように、ちゃんと(?)活動している団体のようですね。
『素数表150000個』を読んでみる
まずは『素数表150000個』 を読み解いてみよう。
表紙をめくると、嵐の前の静けさとはこのことか。説明書きと責任逃れの記述のみ。
このページから透けて見える嫌な予感に目を背けページをめくることとする。
素数。。。
素数、素数、素数、、、
素数!素数!素数!素数!!!!
ふう、おそるべし暗黒通信団。
読者の皆さんの気持ちはわかります。心配になりますよね。
「無断掲載して著作権的に大丈夫なの?ケスイケリーガ、暗黒通信団によってこの世から消されない?」
でも、安心してください。大丈夫です。我々小市民の心配など暗黒通信団のお気遣いは半端ないわけでございます。
やばいw
”本書の内容の一部または全部を無断で複写複製(コピー)することは、法律で認められた場合に相当し、著作者及び出版社の権利の侵害となることはないので、やりたければ勝手にやって下さい。”
マザーテレサを超える寛容さ・・・!半端ないっす暗黒通信団。
『円周率1,000,000桁表』を読んでみる
ふう。もう素数でお腹いっぱい感はあるが、『円周率1,000,000桁表』もこのブログ読者の皆さんとシェアしたい!!最後の力を振り絞り、『円周率1,000,000桁表』のページをめくります。
こちらも嵐の前の静けさ感がすごいですね。ご丁寧に乱数表としての使い方が記載されています。
いきますよ、みなさん。覚悟はいいですか。歌い出しは「3.145926」ですからねー!
ドン!
ドン!ドン!
永遠と円周率は続くのでした。
『円周率1,000,000桁表』にはQAページもありました。おそらく、読者とのコミュニケーションというよりかは作者自身がこの本を作成している際に感じてしまった疑問なのではないかと推測します。
一応、この世から存在を消されないよう、著作権についてのコメントも見ておこうと思い、最後のページをめくると一本取られたなとヤラれてしまいました。
おいおいおいおいおーーーーい!第3刷から数字の数え方おかしくなってるーーー!!!
ふう、終始取り乱し気味でしたが、これにて、グッバイ!
<年間100冊超の読書からオススメ作品を紹介しています>