「芥川賞」「芥川賞」って言うけど「芥川賞」ってどんな賞か知ってる?【雑記屋!】
どうも、ケスイケリーガです
テレビなどメディアで大々的に取り上げられる「芥川賞」、このブログでもよく「芥川賞受賞作」とか使ってます…が、
ぶっちゃけ、「芥川賞ってなに」「芥川賞ってなんでそんなチヤホヤされてんの」って知ってます??
ケスイケリーガが解説しちゃいます!
もくじ
芥川賞の概要
みなさん、「芥川賞」って言葉、一度は聞いたことありますよね?
「直木賞」と並んで日本で一番有名な文学賞と言っていい文学賞です
年に2回、1月と7月に選考会が行われ受賞作品が決定します
年に2回芥川賞が選ばれてるって知ってましたか?
受賞した作品は「文藝春秋」という雑誌の3月号、9月号にそれぞれ掲載されます
受賞者には懐中時計と100万円が送られます。
近年だと、芸人の又吉直樹さんの『火花』が受賞して、本に興味のない人も含め大いに話題になりました
作家のキャリアもない又吉さんがなんで受賞?って思われたかもしれませんが、芥川賞は新人賞の面があるんですねー
ちなみに、日本文学振興会のHPには「新進作家による…」と記載されています
芥川賞の創設者って誰?
芥川賞の創設者は「菊池寛」という人です
菊池寛は文藝春秋の創業者でもあり、編集者としての立場も持っていた人です
友人であった芥川龍之介の名を記念して創設しました
また、「直木賞」も直木三十五の名を記念して同時に創設されています
芥川賞が創設されたきっかけって何?
芥川龍之介と直木三十五の死がきっかけに、二人の名を残す形で2つの文学賞が創設されました
賞の名は菊池寛の友人たちの名を記念するとして、賞そのものを創設したのには、文藝春秋の創業者としての立場から雑誌が多く売れて欲しいという気持ちがあったようです
文学賞を創設することによって文学界が盛り上がり、その受賞作品を雑誌に掲載すれば、その雑誌も売れるはず
といった計算が働いてるんですね
事実、芥川賞が決定し、文藝春秋に掲載される3月号、9月号というのは2月と8月に発売されるもので、この両月が一年の中で最も雑誌が売れない月なんです
雑誌が売れない月に受賞作を掲載するっていうマーケティングの1手法なんですね
芥川賞ってどんな目的でやってんの?
どの立場から見るかで様々な目的があるように思うのですが、ざっと思いついたところでは…
新進作家の作品からその年の上半期下半期ごとに最優秀のものを決定するための文学賞です
とはいえ、選考会が終わり次第すぐに記者会見が行われたり、雑誌の売り上げが数十倍になったりと資本主義的な要素がうごめいているのは事実です
多くの小説家の卵たちが1つの目標として目指す賞として、存在しているともいえるでしょう
芥川賞ってどうやって決められるの?
9人の選考員の投票制によって決められます。過半数の票を獲得した時点で芥川賞に決定されます
投票は2回行われて、1回目の投票で各選考員が作品ごとに講評と投票を行います
2回目の投票は、他の選考員の講評などを聞いたことによって支持する作品を変更していいんです
2回目の投票で過半数を得た作品が芥川賞に選ばれるわけです
過去に例外はあったのですが、芥川賞を受賞した作品は全て選考員の過半数の得票を得ているんですね。
9人も選考員がいて、その過半数を得た作品なわけですから、そんなにおかしな作品が出てくるはずがないんです
芥川賞欲しい?
欲しい。いつの日か受賞しましょう〜
芥川賞について、初めて知ったということはありましたでしょうか?
それでは、グッバイ!
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